不器用なキミ~向日葵の恋~
「洗うのもめんどくさいって言うんです、紙ならそのまま捨てれるからって……だからコーヒーもこれ」
「どんだけ……」
「あの子はね?」
「……ん?」
さっきまで笑ってた美月ちゃんが、急に真面目な声で話し始めたんだ。
「あの子はね……不器用なんです」
「……はい」
「人が生きていくうえで出来る事を100とするとしたら、普通は万遍なく仕事も恋愛も生活も同じような配分にするでしょ?」
「……はい」
「もちろん日によって割合は変わると思うんですけど、例えば恋愛してない時は仕事や趣味が増えるし、もちろん恋愛が増える場合だってあると思うんです」
「ですね」
「だけどあの子は違う。いつも仕事が90~100残りの10で恋愛と生活に充てるから、恋愛してない時はまだ良いんですけどね、恋愛をしちゃって、今みたいに仕事が忙しくなると生活部分を削るしかなくなるでしょう?元々がこの状態なのに海里さんに時間を作るとなると、睡眠時間を削るしかなくなるから、身体が壊れてしまうんです」
「……僕の……せ……い?」
まさかそんな事言われると思ってなかった。
僕に会う為に……?
「どんだけ……」
「あの子はね?」
「……ん?」
さっきまで笑ってた美月ちゃんが、急に真面目な声で話し始めたんだ。
「あの子はね……不器用なんです」
「……はい」
「人が生きていくうえで出来る事を100とするとしたら、普通は万遍なく仕事も恋愛も生活も同じような配分にするでしょ?」
「……はい」
「もちろん日によって割合は変わると思うんですけど、例えば恋愛してない時は仕事や趣味が増えるし、もちろん恋愛が増える場合だってあると思うんです」
「ですね」
「だけどあの子は違う。いつも仕事が90~100残りの10で恋愛と生活に充てるから、恋愛してない時はまだ良いんですけどね、恋愛をしちゃって、今みたいに仕事が忙しくなると生活部分を削るしかなくなるでしょう?元々がこの状態なのに海里さんに時間を作るとなると、睡眠時間を削るしかなくなるから、身体が壊れてしまうんです」
「……僕の……せ……い?」
まさかそんな事言われると思ってなかった。
僕に会う為に……?