不器用なキミ～向日葵の恋～
自分の部屋をどうしようが他人には関係ないのに、なぜ文句を言われなきゃならないのか猜疑心を抱きはじめると、誰も部屋には入れたくなくなる。

知られなきゃ言われなくてもいい負の言葉の数々。

そして私の気持ちを無視して、便利だからとか無いと困るだろとか、様々な理由をつけては自分の都合の良いように色んな物を置いて占領し始める。

それが私には不愉快極まりない行為だと誰も気付いてはくれず、どんどんストレスがたまっていった。

それならいっそ誰も部屋には入れなければ良い。

そう思うようになるまでに時間はかからなかった。

結果、部屋が汚いとか、仕事で使う材料で溢れてるからとか、色んな理由を付けては外で会うようになっていくと、自分だけ人の家にあがる気にはなれず、極力外で会うようになる。

彼氏や友達の家で長居をしてしまうと、何もない部屋で住んでいる私には不思議な事が起こる。

なぜこんなとこにこれが要るの？これは必要な物なの？

とかどれもこれも不必要に思えてくるから、ただでさえ枕が変わると眠れないのに更に気が散って眠れなくなる。

そうなってくると最終的には外泊すらしなくなる。
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