不器用なキミ~向日葵の恋~
だけどあの日、彼女が僕に対して言った事は、信じてた全てを否定したように思えた。



癒される方法は仕事、安らげる場所は店。

一番は仕事で次が僕。



僕がなぜメールや電話をしたいのか、何故家に呼ぶのか、なんで一緒に眠りたいのか、一緒に色んな物を見たいのか。

考えてみれば彼女はいつだってそうだ。

付き合う前からそうだった。

彼女には決定的に欠けているものがあるんだ。

相手を理解する事、受け入れる事。

それが彼女にはないんだ。

話しを聞くだけでは、彼女は強い人そんな印象だろう。

仕事人間で、周りなんて関係ないと。

ただ、人間は一人では生きていけない。

理解してくれる人間だけを付き合うのは困難な事だ。
< 135 / 151 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop