不器用なキミ~向日葵の恋~
お互い理解して理解される。

必ずしも人と言うのは理解してくれる人ばかりではない。

攻撃をしてくる人もいれば、応援してくれる人もいるから、相手を理解するからこそ理解してもらえるんだ。

美月ちゃんと上手くいっているのは、美月ちゃんの圧倒的な受け入れる理解力にあるのに、彼女はまだ気付いていない。

理解してくれない人間を、拒否し続けてたら彼女は一人になる。

それを自分は強いから大丈夫だと言い聞かせ生きていく。

それは彼女が一人で生きていく為に必要で、傷つかない為の鎧になる。

だから自分は強い女だと、そう思い込むようになる。

自分は強い、一人でも大丈夫。

理解してくれない人は必要ない。

そんな鎧なんて一瞬の衝撃で崩れてしまうし、鎧でも何でもない。


それが美月ちゃんの存在だ。

美月ちゃんがいなくなったら?

美月ちゃんが結婚して子供産めば?

渚に割ける時間が少なくなったら?

もし美月ちゃんが受け入れられなくなった時は?

中身が空っぽになってしまった鎧なんて意味がない。
< 136 / 151 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop