不器用なキミ~向日葵の恋~
その時彼女は?

更に強固な鎧を求めるようになる。

自分が傷付かなくて良いように、一線を貼り拒否し続ける。

自己防衛本能、故の行動。

彼女のハートはガラスのようなものだ。

強化ガラスなら強いけれど、普通のガラスなら弱い。

周りから見れば解りにくい。簡単な衝撃で壊れてしまう。

分かっていたのに……。

僕の事もちゃんと見ろ!

そう思ってとった行動が、まさか彼女を追い込む形になるなんて思ってもみなかった。

僕の誕生日のケーキを探す為に、遅くなり過ぎてしまった事も。

彼女を追い込んだのがまさか自分だなんて。

気付かなかったんだ。
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