不器用なキミ~向日葵の恋~
第2章 お誘い

海里side

さて……。

あれから1週間か……。

そろそろ誘うかな?どうしようかな。

ここのところベッドに入っては、いつご飯に誘うか悩んでいた。

なんて電話しよっか、それともメールの方が良いのかな?なんて……。

あの時は何も考えずにサラッと言えたんだだけど、日が経つとなんか色々考えちゃうな。

“その日は無理なんです”

とか言われちゃったら……僕どうしよ。

次、誘えなくなりそうなんだけど、とか考えてると眠れなくなっちゃったりして、仕事中も欠伸ばっかして……最近全然ダメだ。

「海里先生」

「……はい?」

「寝不足ですか?」

「あぁまぁ」

「眠れるように、今日お酒でも飲みに行きます?」

誘ってきたのは、僕が教える日本語教室に通う生徒の一人だった。
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