不器用なキミ~向日葵の恋~

渚side

名前を呼び捨てにして良いよと言われ正直困った。

だってこうして会うのは2回目で、これからどうなるのか分からないのに、馴れ馴れしく良いよなんて返答して呼び捨てには出来ないよ。

「怒っちゃいました?」

「……いえ」

「……そう?」

でも明らかに様子が……。

「ちょっと……なんていうか……哀しかったっていうか」

なんかとっても切ない声で言うんだけど……。

「哀しい?なんで?」

「……いや、良いんです」

そう言って笑顔を見せてくれるけど……ちょっと無理があると言うか。

「……うーん」

「……?」

「何か私が悪い事をしたみないな感じで、罪悪感っていうか何と言うか……」

「……そんなことないです」

「でも……」

「……」

「……」

何だか空気を悪くしてしまったようで、凄く申し訳ない気分になってきた。
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