不器用なキミ~向日葵の恋~
第3章 想いの行方

渚side

この2か月ちゃんと彼と向き合った。

と、言えば聞こえが良いのか悪いのか分からないけど、正直に自分の気持ちと向き合ったつもり。

彼が私に好意を持ってくれているのは十分過ぎるほど分かった。

最初に言われただけじゃなく、彼は私に合わせてくれていたから。

嫌な事は嫌と言ってしまう我儘な私に嫌な顔一つせず付き合ってくれたから。

この2か月で分かった事がたくさんある。

優しく温かい人
格好つけず鈍臭い部分もある人
笑顔が可愛い人
照れ屋な人
表情豊かな人
隠し事が出来ない人
自分の気持ちを押し殺してしまう癖のある人
我慢強い人
周りに気が遣える人

色んな部分を見せてくれた。

そしてそんな彼を、私の心が好きだと言った。

だたどうしても踏み切れない事が一つだけあった。

それは彼の愛情表現だった。
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