不器用なキミ~向日葵の恋~
試したことを言うと彼女は笑ってた。

こんな事をしても怒らないところも凄く好き。

好きな所がありすぎて、嬉しくて気持ちが溢れ出てしまって思わず彼女を抱きしめた。

もう一度好きって言ってと、おねだりしてみたら恥ずかしそうに肩に埋めながら小さな声で言ってくれた。

肩越しに熱を感じて、向き合うと暗くて見えないけどきっと照れてるんだと思う。

おでこをくっつっけて彼女の体温を感じたかった。

ようやく彼女を手に入れた証の子供みたいなキス

軽く触れるだけのキスすらも愛おしい。

「じゃあ、もう海里だね?」

「そうだね」

「呼んでみて?」

「はぁ?今?」

「もちろんだよ。2か月も待った」

2か月の間、海里さんと渚さんだったんだから。

どれだけ心の中で名前呼んだと思ってるの?
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