不器用なキミ~向日葵の恋~
車に乗り込んだ私は、美月の家まで急いで向かった。

マンションに着いた時には、すでに11時をまわってたけど、一応インターホンを押してみた。

インターホンで答えもせずに、鍵を開けるのと同時に

「下に着いたら電話するんじゃなかったの?」

「遅くなってごめん」

お互いが思ってることを同時に言ってしまって、また同時に笑ってしまった。

「気に入ったのみつかった?」

「うんうん。ほんっとごめん」

「もういいって、アイスコーヒーでいいの?」

「ありがとー。もう寝る前だったよね?ごめんね」

「まだ寝ないよ。子供じゃあるまいし」

「そっか」

美月に頼まれてた荷物を部屋の隅に置き、アイスコーヒーを口にしながら、今日の買い出しや経費の事なんかを報告した。

買った雑誌を捲りながら、今後どんな物を店に置くかを相談したり、美月が今取り組んでる作品を見せてもらったりしていた。
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