不器用なキミ~向日葵の恋~
朝から夜中まで続く仕事に海里との時間。

1か月以上休みもなく、睡眠時間はとれて2~3時間が限界で無理し続けた結果、私の身体はついに悲鳴をあげた。

顔色が良くないから美月に帰れと言われ、重い身体を引きずるように家に帰った。

家に着くと安心感からか、天井が歪んで私は倒れた。

「渚?薬飲も?起きれる?」

私を呼ぶ声に重い瞼を持ち上げると、覗き込んでるのは海里だった。

「……」

「すごい熱だから薬飲んで」

「……こ……こ……」

ここはどこ……って私の部屋……あれ?

私は何を……なんで海里がいるの?

声に出したいのに喉がくっついて喋れない。

「……な……ん」

「これ飲んで?」

海里から与えられる水分を喉の奥に流し込むとようやく喋れた。

「何で……いるの?」

「話しは後!先に薬飲むからこれ少しでも食べて」

言われるままに口を開けて滑り込んで来る甘いものはプリン?

そして水と一緒に苦い薬を飲まされてまた寝かせられた。
< 99 / 151 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop