珈琲プリンスと苦い恋の始まり
その時の為に、自分が後悔をしなくてもいい生き方をしておきたい。
少々周りの人達に「勿体無い人生だったね」と言われてもいいから、自分の気持ちには素直に生きておきたい。
(寂しいと感じてもね…)
そう思いつつ、菩提寺の庭を通り抜け、駐車場に停めていた車の中に入った。
助手席に目を向けると、常時カメラがスタンバイしている。どんなシーンでも直ぐに写真に収められるように…と、手元に置くのが習慣化してるんだ。
エンジンを掛けながら、思っていた以上に早くお参りが済んでしまったな…と思った。
あそこで真壁さんに声をかけられなかったら、もっと長居して祖父のことをあれこれと思い出していたのに。
「タイミングが合わないな」
そう呟いて迷う。
真っ直ぐ職場に向かうべきなのかどうか。
走り出しながら道路へ出て、右へ曲がるべきか左へ行くか…と考えたけど__。
(いいや。職場は後回しでも)
午前中は休むことにしてるんだから、午後の就業時間に間に合えばいい。
(それに、今行っても直ぐに休憩時間に入るし)
少々周りの人達に「勿体無い人生だったね」と言われてもいいから、自分の気持ちには素直に生きておきたい。
(寂しいと感じてもね…)
そう思いつつ、菩提寺の庭を通り抜け、駐車場に停めていた車の中に入った。
助手席に目を向けると、常時カメラがスタンバイしている。どんなシーンでも直ぐに写真に収められるように…と、手元に置くのが習慣化してるんだ。
エンジンを掛けながら、思っていた以上に早くお参りが済んでしまったな…と思った。
あそこで真壁さんに声をかけられなかったら、もっと長居して祖父のことをあれこれと思い出していたのに。
「タイミングが合わないな」
そう呟いて迷う。
真っ直ぐ職場に向かうべきなのかどうか。
走り出しながら道路へ出て、右へ曲がるべきか左へ行くか…と考えたけど__。
(いいや。職場は後回しでも)
午前中は休むことにしてるんだから、午後の就業時間に間に合えばいい。
(それに、今行っても直ぐに休憩時間に入るし)