珈琲プリンスと苦い恋の始まり
山本さんは「そう、それそれ」と笑い、「あのポケットの中にいろんな物を詰めてるんだって」と教えてくれた。
「フィルムとかレンズとか?私もよくは知らないんだけど、写真によっては変えたりもするんだろ?」
「ええ、多分」
俺もカメラについては全くのど素人だ。
一眼レフと言っても、ピンからキリまであるということしか知らない。
「それで、彼女の写真は何処へ行けば見れますか?あのセンターに飾られてる桜の写真以外のものを見たいんですが」
そもそもこの話になったのも、センターで見掛けた写真とそれに添えられてあった言葉の意味が聞きたくて話したんだ。
興味が湧いたと言うか、単純に印象深かった…というだけなんだが。
「何よぉ、マスター、もしかして愛花ちゃんに惚れちゃったの?」
ケラケラと声を立てながら燥ぐ山本さんに呆れ、真面目な顔で「そんなんじゃありません」と訴える。
山本さんはおばさんらしく、詰まらないね…と小声で漏らし、もし見たいなら写真集がセンターにあるよ、と言い出した。
「悠々に!?」
「フィルムとかレンズとか?私もよくは知らないんだけど、写真によっては変えたりもするんだろ?」
「ええ、多分」
俺もカメラについては全くのど素人だ。
一眼レフと言っても、ピンからキリまであるということしか知らない。
「それで、彼女の写真は何処へ行けば見れますか?あのセンターに飾られてる桜の写真以外のものを見たいんですが」
そもそもこの話になったのも、センターで見掛けた写真とそれに添えられてあった言葉の意味が聞きたくて話したんだ。
興味が湧いたと言うか、単純に印象深かった…というだけなんだが。
「何よぉ、マスター、もしかして愛花ちゃんに惚れちゃったの?」
ケラケラと声を立てながら燥ぐ山本さんに呆れ、真面目な顔で「そんなんじゃありません」と訴える。
山本さんはおばさんらしく、詰まらないね…と小声で漏らし、もし見たいなら写真集がセンターにあるよ、と言い出した。
「悠々に!?」