珈琲プリンスと苦い恋の始まり
カメラを構えてシャッターチャンスを待つ。
ライトは三百六十度、高速で回転を続けているから、明かりが真ん前の海を照らした時でないと、自分の理想通りの写真にはならない。
じっとファインダーの中を見つめたまま息を飲む。
その瞬間が来る前から連続でシャッターを切り続け、それを何度か繰り返して目を離した。
「はぁ…」
流石に疲れた…と息を吐く。
闇の中に浮かぶ白亜の灯台は、私の疲れなど関係なく海を照らし続けている。
「ご苦労様」
そう呟いて写真のタイトルは決まった。
毎日休むことなく輝き続けるライティングに今一番言ってあげたい言葉だ。
「ふぅん。そういう感じで決まるんだ」
不意に後ろから声がしてビクッと背中が伸びる。
振り返ると背後に立つ人を見つけ、驚きと同時に怪しさも感じて声をかけた。
「何しに来てるんですか」
怖さを押し隠して訊ねる。
どうして此処に…と問う前に、もしかして後を追って来たんだろうか…と考えた。
「ストーカー被害で訴えますよ」
睨み付けながら本気で言うと、相手は両手を上に挙げて。
ライトは三百六十度、高速で回転を続けているから、明かりが真ん前の海を照らした時でないと、自分の理想通りの写真にはならない。
じっとファインダーの中を見つめたまま息を飲む。
その瞬間が来る前から連続でシャッターを切り続け、それを何度か繰り返して目を離した。
「はぁ…」
流石に疲れた…と息を吐く。
闇の中に浮かぶ白亜の灯台は、私の疲れなど関係なく海を照らし続けている。
「ご苦労様」
そう呟いて写真のタイトルは決まった。
毎日休むことなく輝き続けるライティングに今一番言ってあげたい言葉だ。
「ふぅん。そういう感じで決まるんだ」
不意に後ろから声がしてビクッと背中が伸びる。
振り返ると背後に立つ人を見つけ、驚きと同時に怪しさも感じて声をかけた。
「何しに来てるんですか」
怖さを押し隠して訊ねる。
どうして此処に…と問う前に、もしかして後を追って来たんだろうか…と考えた。
「ストーカー被害で訴えますよ」
睨み付けながら本気で言うと、相手は両手を上に挙げて。