珈琲プリンスと苦い恋の始まり
彼は戸惑いながらもカメラを手にして、デジカメラなんだね…と呟いた。
電源ボタンを押すと液晶に写真が現れるように操作して、最後に写した夕日の写真をアップした。
ダイヤルに付いてる左右の矢印キーを押しながら画像を逆走させている。
途中で手を止めては画像を拡大して眺め、綺麗だな…と小さな声をこぼしていた。
私は彼の様子を窺いながら珈琲を飲んだ。
久し振りにこの家の中でのんびりと過ごしてると思い、ふ…と肩の力が抜けた。
「そう言えばさ、君の写真は変わってるよな」
液晶を見つめてた彼が顔を上げ、その目線が私へと向けられる。
こっちはいきなり何を言いだすのかと驚き、え?と声を発した。
「君の写真さ、いつも大体横顔か後ろ姿だろ。人物は撮らないみたいだし、変わってるなと思って」
何か理由があるのかと聞いてくる。
確かに理由はあるけど、それをこの人に言うべきなのか。
「そんなこと聞いてどうするの?」
反抗する様な気持ちで問い直した。
彼は少し迷うような表情を見せ、そうだなぁ…と呟く。
電源ボタンを押すと液晶に写真が現れるように操作して、最後に写した夕日の写真をアップした。
ダイヤルに付いてる左右の矢印キーを押しながら画像を逆走させている。
途中で手を止めては画像を拡大して眺め、綺麗だな…と小さな声をこぼしていた。
私は彼の様子を窺いながら珈琲を飲んだ。
久し振りにこの家の中でのんびりと過ごしてると思い、ふ…と肩の力が抜けた。
「そう言えばさ、君の写真は変わってるよな」
液晶を見つめてた彼が顔を上げ、その目線が私へと向けられる。
こっちはいきなり何を言いだすのかと驚き、え?と声を発した。
「君の写真さ、いつも大体横顔か後ろ姿だろ。人物は撮らないみたいだし、変わってるなと思って」
何か理由があるのかと聞いてくる。
確かに理由はあるけど、それをこの人に言うべきなのか。
「そんなこと聞いてどうするの?」
反抗する様な気持ちで問い直した。
彼は少し迷うような表情を見せ、そうだなぁ…と呟く。