その恋に落ちるのは、彼の罠に掛かるということ
「んっ、んぅ……⁉︎」
全身が一気に熱をもって、熱い。
勿論抵抗するけれど、私の肩を掴む課長の力が強くて、動けない。
触れるだけの優しいキスなんかじゃない。
奪うような激しいキス。
舌が侵入してきて、私のそれを絡め取る。
何でこんなことをされているのかわからない。
でも、課長からのキスを心の底から嫌がっていない自分にも気付いてーーそれが一番悔しかった。
でも、課長は私のことなんて何とも思っていない。それを思い出したから、私は何とか全力で彼を突き飛ばした。
そして、濡れた唇を手の甲でグイッと拭いてみせた。
「わ、私は相田君と付き合ってるんです! だからもう、こんな風にからかわないでください!」
怒鳴る様にそう告げると、私は今度こそ書庫室を飛び出した。
自分のデスクチェアに腰をおろすと、さっきキスされた時の感触がじわりと蘇ってくる。
それを消す為にもう一度唇を拭おうとしてーー出来なかった。
私は相田君と付き合うって決めたのに。最低だ。課長も、私も。
全身が一気に熱をもって、熱い。
勿論抵抗するけれど、私の肩を掴む課長の力が強くて、動けない。
触れるだけの優しいキスなんかじゃない。
奪うような激しいキス。
舌が侵入してきて、私のそれを絡め取る。
何でこんなことをされているのかわからない。
でも、課長からのキスを心の底から嫌がっていない自分にも気付いてーーそれが一番悔しかった。
でも、課長は私のことなんて何とも思っていない。それを思い出したから、私は何とか全力で彼を突き飛ばした。
そして、濡れた唇を手の甲でグイッと拭いてみせた。
「わ、私は相田君と付き合ってるんです! だからもう、こんな風にからかわないでください!」
怒鳴る様にそう告げると、私は今度こそ書庫室を飛び出した。
自分のデスクチェアに腰をおろすと、さっきキスされた時の感触がじわりと蘇ってくる。
それを消す為にもう一度唇を拭おうとしてーー出来なかった。
私は相田君と付き合うって決めたのに。最低だ。課長も、私も。