マー君−Black and White
雲が薄くなってきている。



もうしばらくすれば、晴れるだろう。



徹は手持ち鞄を肩にかけ、ポケットに手を突っ込みながら怠そうに歩いている。



「赤い部屋に似てるって、なんで言い切れんだ?」



「まだ憶測の範囲内だ」



都市伝説の一つ赤い部屋、それはネット上のある呪われたサイトのことであり、入ったら最後。
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