マー君−Black and White
<3>

喫茶店から出ると、真っすぐ学校に向かった。



昼休みを利用して依頼人の話を聞きに来たが、どうやら次の授業には遅れそうだ。



人が行き交う歩道を早足で歩きながら、黒い薄型の携帯を取り出す。



それから、ある番号を呼び出し電話をかける。



しばらくコール音が続いたが、ようやく誰かが電話に出た。



「黒だ。白用件は済ませた。今から仕事に取り掛かってくれ」
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