虚構のシナリオ
「でも、アバズレで
何が悪いの?」




はっははは!!


平野が大きな声で笑い出す。




コンコースを歩く人たちも
驚いて平野を見る。


そんな視線にもお構いなしに
平野はなおも笑い続ける。





良い天気だった空に
少しずつ


雲がかかる。




「これは雨が降りそうだ…」



平野は小さな声でつぶやいた。



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