ふたつのハート
「ワンちゃん!!?いま降ろしてあげるからね~……!?」
つま先立ちになり、手を伸ばして子犬を降ろそうとしたけれど、優に30センチは足りない
ニックネームで、チビって言われているだけの事はあるかな!
でも、待てよぉ
うそッ!
「ワンちゃん?どうやって登ったの?」
見たところ橋桁の隙間の所までに行く道はなく、断崖絶壁だった。
「深く考えるのはやめよう、無事でなにより!毛も濡れてなさそうだし、とりあえずはひと安心だね」
よかった…
あッ。。。
よくない!
「たいへん!…がっコーッ忘れてた!!」
「アンッ アンッ!」
「はいはい わかりましたですよお、行ってきまーす!」
走り去ろうとした時だった。
カツッ
なに?
ローファーの先っちょに何かが当たった。
拾い上げてみると、桜色に光り輝く、まるで宝石のような半分に割れたハートだった。
ピカピカでキレイ…
「アンッ!アンッ!アンッ!」
「ひいッ!な、な、なに怒ってるの?
まさか、これ ワンちゃんの?」
「ウ~ッ アンッ!!」
「そんなわけないよね わ、わかったから、今度はほんとにいくから じゃあねッ!」
私はせかされるように、ワンちゃんと別れ駅へ向かった。
つま先立ちになり、手を伸ばして子犬を降ろそうとしたけれど、優に30センチは足りない
ニックネームで、チビって言われているだけの事はあるかな!
でも、待てよぉ
うそッ!
「ワンちゃん?どうやって登ったの?」
見たところ橋桁の隙間の所までに行く道はなく、断崖絶壁だった。
「深く考えるのはやめよう、無事でなにより!毛も濡れてなさそうだし、とりあえずはひと安心だね」
よかった…
あッ。。。
よくない!
「たいへん!…がっコーッ忘れてた!!」
「アンッ アンッ!」
「はいはい わかりましたですよお、行ってきまーす!」
走り去ろうとした時だった。
カツッ
なに?
ローファーの先っちょに何かが当たった。
拾い上げてみると、桜色に光り輝く、まるで宝石のような半分に割れたハートだった。
ピカピカでキレイ…
「アンッ!アンッ!アンッ!」
「ひいッ!な、な、なに怒ってるの?
まさか、これ ワンちゃんの?」
「ウ~ッ アンッ!!」
「そんなわけないよね わ、わかったから、今度はほんとにいくから じゃあねッ!」
私はせかされるように、ワンちゃんと別れ駅へ向かった。