ふたつのハート
「お待たせいたしました!」
「あ、はい(やっときたかぁ)」
「My Little Love特製パンケーキとミルクティー
です、こちらで間違いございませんか?」
「はい…」
「それではごゆっくり、お召し上がり下さいませ~…」
そ、そうだ…
「あの、すみません」
お姉さんは、ニコニコの笑顔で振り向いた。
「はい、なんでしょうか?」
「あの、ここに、セイカ…いや…高吉くんて、いますか?…あの、バイトの…」
私の言葉を聞いたお姉さんは、なぜか急に雰囲気が変わってしまい、笑顔がちょっと大袈裟になった?
そして、声のトーンも甘くなってしまって…
「あ~!…やっぱり~…あなたもね…かっこいいもんねカレ、あたしも、も~ちょっだけ若かったらさぁ~たぶん告っちゃったかも、なんちゃって…
でも…残念でした~
今日彼お休みしてたの…『すみませ~ん…』あ、ごめんね、そゆうことで、は~い!ただいままいりま~す!」
…え?…なに?…あまりにも、速いし、一方的な喋り方でよくわからないよふふ…だいたい把握できたけれど…
…休みか…残念。
しょうがないよね、でも美味しそう!両手を合掌…
「いただきます」