ふたつのハート

信じられなかった

あまりにも突然で…

何が起こったのか、よくわからなかった。


『好きだ』


そんな


あの山代くんが


言ってよ、いつもみたいに


言ってよ


冗談だって!


言ってよ!


もう!

…バカ…


やましろくんのせいで


なみだが


止まらないよ…



どうしたらいいの


駅から、このドアの前までの事は覚えていない


たぶん、ずっと、泣きながらここまで来たのだろう。


『カフェ・My Little Love 』


こんな状況で私、入れるわけないじゃない…


今、ようやく気づいた


わたし


セイカくんのことが好きなんだって


片想いをしているんだってことに


今更気がついたんだ!


もう、遅いよ……
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