ふたつのハート
「あら?あなた昨日の…!?…
……
いらっしゃいませ~!…さぁ入って…」
いきなり後ろから、あのお姉さんに背中を押されながら、そのまま、店の中に連れこまれてしまった。
『チリンチリン ♪ 』
「あッ!…いえ!?…ちがいます…」
「いいからいいから!入って!…今日は居るわよ…彼!」
セイカくん…
「いえ!き、今日は、わたし…帰ります…」
「ダメ!返しません!…ちょっと休んで行きなさい…特別におごっちゃうから、ねッ…」
お姉さんはそういうと、また一番奥の窓際の席へ案内してくれた。
「ご注文は?何にいたしましょうか?…
…
ホラ…泣きべそなんてかいてたら、彼に嫌われちゃうぞ!」
はっ…え!?
「…じゃ、じゃあ…レモンティーを…」
「はい!かしこまりました~」
結局、いただくことにした…