しふぉん・けーき
すると―――

「ふぁ~・・・」

と真君が起き上がった。

「はぁ~・・・、よく寝た♥
おはよ、なっちゃん★」

「お、おはよ」

「おは~、大♪」

「あぁ、おはよ。
そして、永遠におやすみ」

「・・・。
あ、大も眠たいの?
じゃあ、おねんねでもしたら?はい」

と真君は大さんの首根っこを鷲づかみをし、ベッドに無理やりおしつけ、そしてその上に真君が足をくんで座る。

「どけろよ!!」

「いや~、座り心地がいいねぇ♥
日頃の大の口の悪いのを付き合わされたらストレスがたまっちゃって♥
いいストレス発散になるよ。ありがとう、大」

「ふざけんな!!
こっちが毎日ストレスたまってんだよ!!
毎日毎日どこぞの腹黒犬ヤローにこきつかわされるわ、お嬢とイチャつくわ、挙句の果てに暴力ふられるわで、こっちはいい迷惑だよ!!」

「人聞きがわるいねぇ~。
なっちゃんに、僕への印象が悪くなる一方だよ~」

「実際、悪い印象しかねぇだろ!!」

「え?そうなの、なっちゃん?」

私は、ブンブンと首をふる。

「お嬢。そこは嘘でもいいからうなずいてくだされ」

「あ~あ。
なんだか、ストレスがたまるなぁ・・・
たく・・・使えねぇクソマッサージ器」

「お前、俺を何だとおもってんだよ!!」


この日は大さんの怒号が店いっぱいにひろがった。
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