しふぉん・けーき
「大丈夫だったかしら?」

と朱莉さんはすぐに私に振り向く。

「はい。ありがとうございます」

「いいえ。そんな大したことなんてしてないわ。
でも、これで済んだと思わない事ね。
これから彼女らに何されるか分からないわ」

「はい。覚悟しています」

「何かあったら私たちに相談しなさい。
あと―――」

と言いかけて、朱莉さんは私の肩に手をおく。

「何があっても自分の意思はしっかり持つのよ。
あなたが真とずっと一緒にいたいなら、絶対に曲げちゃダメよ」

「はい」

朱莉さんは私を後押しするように言ってくれた。

そうだ。

今度は、私が真君と真君への想いを守るんだ・・・!!
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