しふぉん・けーき
「まだ、してほしいの?」

「え・・・えっと・・・」

本当はもっとしてほしいんだけど、そんなこと言ったらなんだか私がキス魔になっているみたいですごく恥ずかしいから中々言えない。

「顔にしてほしいって書いてあるよ」

と真君にイジワルな顔を浮かべられ一層恥ずかしさがこみ上げてくる。

すると、真君はまた私の唇に触れるだけのキスを落とす。

「今日はこれぐらいにしようか。
じゃなきゃ、僕何するかわかんない」

と耳まで顔を真っ赤にして、視線を逸らす真君は本当に子犬のように可愛く見える。

「次はもっと濃厚のやつね☆」

間違えた。

一匹狼だった。
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