しふぉん・けーき
しかし―――

「あーー!!真の言ってた人ってもしかしてこの子なん?」

と神沢さんが間に入った。

後ろには神沢君が歩いている。

「奈穂・・・お前なぁ・・・」

真君は私たちの邪魔をしたことに機嫌が悪く、軽く神沢さんを睨む。

「何で!?
確か、この子って涙と喋ってた子やんな!?」

まぁ、確かに、挨拶はしたかな?

「たかが、初めまして~とかよろしく~とかいう挨拶だろ?」

「違うよ!だってこの子涙に『ありがとう』って言っててんで!?
なんか、仲睦まじい様子やったもん!!」

いや、仲睦まじいっていう程じゃないと思うけどなぁ・・・

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