しふぉん・けーき
「大丈夫よ。
もうすぐ真さんがあなたを迎えに来てくれるわ」

「うわぁぁぁぁぁぁぁ・・・!!」

子供みたいに泣いた。

羞恥心なんてそんなもの私の中にはなかった。

見琴さんは優しく私の頭をポンポンしてくれた。

優しい匂いに包まれたまま、私は見琴さんの腕の中でしばらく泣いた。

そしてそのまま意識が薄くなり、なくなっていった。
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