しふぉん・けーき
「習いに行ってた・・・とか?」

「ううん。さすがにそんな時間はないよ」

むしろ、忙しい時とかあったのか?

「なっちゃんは?」

「いや、まだ・・・描いてないよ」

「え?うそだ~」

うん。ウソです。

でも、あなたの絵を見た後にこれを見た時、すごく独特な絵になってる・・・

恥ずかしくてとても見せられませんよ!!

しかし・・・

―――チラっ・・・

真君がこっそり私の絵をのぞき込む。

「・・・独特だね」

と一言。

「きゃーー!な、何で見るの!?」

「楢井さん、うるさいですよ」

と担当の先生に注意された。

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