しふぉん・けーき
そのお昼休み――

「なっちゃん、今日の1時間目からずっと変だよ?どうしたの?
僕でよかったら話きくよ?」

俺は、今朝のことを早速きいてみた。

しかし―――

「ううん。何でもないよ」

となっちゃんが答える。

でも、口ではそう言っているけど、俺からすれば表情とかアセとか挙動不審さからして、何かあると、察しがついた。

どうして、嘘をつくのか・・・?

1限目のとき、先生に正直に言っていたのに、なぜ、こんなときに嘘をつくのか?

「ほんとに?」

「うん」

嘘だな。

俺の直感がそう言っている。

だが、そうしても多分答えてくれそうにないので、俺は、一端引き下がることにした。

いや、引き下がるふりをした。

こうなったら、最終手段に出るしかない・・・!!
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