しふぉん・けーき
メールには、こう書かれていた。

『なつき、お前の隣に歩いている奴は誰なんだ?
お前、俺がいるのに、どうして他の男と帰っているんだ?
俺だけのなつきなのに・・・』

と書かれていた。

誰だよ!?気もちわりぃ・・・

宛先もわかんねぇとか、ありえねぇだろ・・・

しかも、これは明らかにストーカーにあってるな。

誰かわかったら、この俺が真っ先に地獄におくってやる・・・!!

おっと・・・いけないいけない・・・

俺はスマホをポケットにいれ、知らぬ顔で

「なっちゃん?どうしたの?」

と声をかける。

メールの内容からして、俺らのことを監視しているやつだな。

ということは、もしかしたらまだこの近くにいる可能性が高い。

ここで、うかつにメールの内容のことを言ってしまえば、『喋ったな・・・ぶっ殺す』とでも脅迫メールを送られてはたまったもんじゃない。

メールの件やストーカーの件は、大の働く喫茶店でも話そう。

あいつの店なら、所詮、客なんて入ってきやこねぇし。

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