しふぉん・けーき
帰り道何気なく他愛もない話をしていると、なっちゃんが小声で「誰かついてきてる・・・」って後ろを振り向こうとしたから、俺はそれを止めた。

「せーのって言ったら、思い切り走るよ」

となっちゃんに指示して、頃合いをはかった。

結構遠くなったところで・・・

「せーのっ!」

と俺はなっちゃんの手を掴んで走り出す。

(あそこなら・・・)

と、俺は狭い路地に入った。

ここまで来れば、追いつかれないだろ―――

「ダメじゃないかなつき。
俺を避けちゃ・・・」

何・・・!?

と振り返ると20~30代のおっさん5~6人でバッドとかもってにやりと笑って立っていた。

ちっ・・・!外れたか・・・!!

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