しふぉん・けーき
保健室につくと、真君はノックしないで、いきなりドアを開けて中へズカズカと入っていく。

すごい、神経しているんだなぁ・・・と改めて感心する。

「駆(かける)~、いるの~?」

真君が抑揚のない感じで呼びかけるが、反応はない。

「いないみたいだね・・・
仕方ないか・・・。
なっちゃん、このベッドで横になって」

「え!?
でも、先生が・・・」

「大丈夫。
ここに先生がいないのが悪いんだし、大丈夫だよ。
なんなら、先生には僕から言っておくから」

あ、そういうことなら・・・

「それより、念のため熱をはかろうよ」

「そうだね」

と私は体温計を受け取り、熱をはかる。

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