しふぉん・けーき
「真~」

「早見く~ん」

と、本日も真君の席に女子たちがたまっていた。

「何?どうしたの?」

「お願いがあるんだけど~」

「もうすぐ期末テストじゃん?」

「うん。そうだね」

「で、あたしらに勉強を教えてほしいんだけど、いいかな?」

「僕に?」

「うん。
あたしら、真に教えてほしんだよね~」

と一斉に真君に勉強を懇願していた。

「え・・・でも・・・」

ちらっと私をみる。

多分、私といつものように大さんのお店に行こうとしてくれているんだと思う。

中間テストのときは、真君はみんなに勉強を教えていたから一緒に大さんのお店に行けなかったし・・・

あの時は、結局私一人で勉強した。

結果は散々だったけど。
< 72 / 244 >

この作品をシェア

pagetop