しふぉん・けーき
「ねぇ~、真!!お願い!!」

なんだか、彼女たちの必死さが伝わってきた。

「僕、なっちゃんと一緒に勉強を―――」

「なっちゃんって楢井さんのこと?」

「そうだよ?」

「・・・」

一瞬にして、一斉に女子たちが私を睨みつける。

「じゃあ、楢井さんも参加させるから~、あたしらも勉強教えてほしい!!」

「うーん(゜-゜)
じゃあ、なっちゃんも参加するならいいよ」

と、快く引き受けた真君。

私は、なんだかその時・・・真君と離ればなれになる。そんな気がしていた。

そして、唐突に寂しくなった。
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