しふぉん・けーき

いざ、肝試しへ★

その日の夜、私達のクラスは学校の校門前に集合した。

「あ、楢井さん!」

と、男の子一人が私のもとへ駆け寄った。

たしか・・・この子は・・・榊原くんだった。

「来てくれたんだな!
参加してくれるか心配だったんだ」

「うん・・・
テスト終わってすぐに真君に誘ってくれて・・・
真君がこの企画提案してくれたのが榊原くんだって聞いて、参加しようと思ったんだ」

半分は真君が参加者のところに私の名前が書かれたことも理由の1つなんだけど・・・

「じゃあ、楢井さんは、実来(みく)とペアだから」

みく?

知らない名前・・・

と思っていると、榊原くんが実来さんを呼んだ。

「何?」

と、実来さんがこちらに近づく。

「あれ?楢井さんじゃん。
参加するなんてめずらしいじゃん」

その子は、私をみて目をまるくした。
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