あたしは人形じゃない…
「お前ん家どっち?」
「〇〇…」
「結構遠いな…」
「結構頑張ったんだけど門限過ぎちゃったし…付き合ってもらったのにごめんね」
「いや…別に…
送ってく」
「そ…そんなのいいよ…
あの…悠鈴くんがママに怒られちゃうから…
」
「なんだそれ」
これは話していいのか…
人生初のお友達になれるかもしれない…
あたしは話し始めた
「あたしの家ね?
男の子と遊んだりするの禁止なの…
門限も6時だし…」
「小学生かよ」
「守らないと怒られちゃうから…」
「お前はそれでたのしいんだ」
「へ?」
「お前はそーやって親に縛られて
それでも楽しいんだなーって」
「楽しくなんてないよ…
友達だってできないし…みんなみたいに遊びになんて行けない…あたしも本当はみんなと同じようにしたいよ…でもできない」
「そーか…
送ってくよ」
人の話を聞いていたんだろうか…
送らなくていいそう遠回しに言ったんだけど…
まぁ何かあってからでは遅いし…
御言葉に甘えて…