あたしは人形じゃない…
悠鈴side



俺はごく普通の家に生まれた…






はずだった…












小学2年の夏…




俺は近くの公園で友達と遊んでた…



そしたら高校生がいきなり友達に歩みよっていって…



なにかと思った…そしたら…



友達はその高校生に連れていかれた…




俺は幼いなりならその友達のことが好きだった…
いつか大きくなったら告白するんだ結婚するだって決めてた…



だから…連れてかれた時…

俺はその高校生に向かって石を投げたんだ…
そしたら見事当たった…






だけど…その高校生は死んだ…




友達は俺が守ったのにその事を親には言わなかった…



おかげで俺は人殺し扱い…




「親のしつけが悪い」そう言われて…

親は俺の周りのものをすべて奪った…




友達…武器になるようなおもちゃ…

学校に行くことすら余儀なくされた…




唯一できること…それは家で静かに本を読んだり勉強すること…


はじめの頃はいうことなんて聞いてた…
でもそれは中学に入る前までつづいた…することはなく熱中するおもちゃや…ゲームもない…唯一できることと言えば…勉強のみ…




ある日俺の誕生日の日…


親は死んだ…


あとから警察の人に聞いた話だ…



母さんと父さんは…
俺が中学生になったら縛るのをやめて自由にさせてやろう…そう思ってたらしい…



誕生日プレゼント…
俺が今までできなかった…ゲームを買おうとしてたらしい…



友達をたくさん作って。ゲームをしたり…デートしたり青春を味わって欲しかったらしい…


でも…その言葉をそのプレゼントをもらうことは無かった…







あの日

オヤジらが乗ってた車の前に子供が飛び出してきたらしい…親父は急ブレーキをかけた…その子はたすかったんだと…


でも後ろにいた車が親父らの車にぶつかって…


2人は死んだ…





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