あたしは人形じゃない…


「ねぇ?
今日みんなでご飯行かない?」

「いくいく!」


いいなー。



入学して2週間ほどがたって
クラスのみんなはグループ化しはじめて


見ての通りあたしは1人…



みんなはお小遣いとか貰ったりバイトしたりして遊ぶんだろうなー




あたしにはありえない世界…




するとまたこんな声が…





「ねぇ?
あのね私好きな人できたんだー!」

「うそ!?誰誰?」

「平野悠鈴…。」

「ぇ…?やめた方がいいよ…何されるかわかんないし…噂すごいよ?」

「でも…この前すごく優しかったんだよね…顔いいし…それはあくまで噂でしょ?」

「でも…この街では有名じゃん?あいつが良くないやつってことは…あんまりオススメ出来ないかな?」





だれだよそれ!



自分にツッコミを入れて日直日誌を書き始める…





ん?


欠席…



入学してから1度も来てない子がいる








欠席…平野悠鈴。





ヒラノユウリ?



女?男?




まぁ…あたしには関係ない。





2時間目終わりの休み時間あたしは心でそうはいて欠席…平野悠鈴と書いて日誌をとじた…




< 3 / 58 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop