あたしは人形じゃない…
「あっ。わりぃ」
「え?いや…どーぞ…」
なんのやり取りしてんだよ!
じゃなくて。
「はい……はぁ?…」
この糞ガキあいつの仲良くなろうに乗らなきゃよかった…
「いや…違うくて…なんか喧嘩売られて…と…とりあえず…あの…お…お前の名前言ったら…お前のこと探すって言ってて…あの…」
「まじありえねぇだろ…」
色々あって喧嘩売られて喧嘩を買ったと…
それに負けて俺の名前を出した…
あいつより強い俺は今そのわけのわからない連中に追われてると…
ふざけなよ!
喧嘩はしないって決めたばっかなのに…
「この厄介野郎!
お前ぶっ殺すぞ!」
「そ…それは勘弁!
だ…だって俺より強いことは事実だしまさかあそこまで強いも思ってなかったし…」
「人を見た目で判断すんなよ!
マジかょ…どーすっかな…」
「そいつ…悠鈴の持ってるネックレスを探してるらしい…」
「は?」
「そのネックレスは…ヤンキーの頂点の証なんだと…しかもそれは同じものが2つあるらしい…お前の親父もしかしたら元々ヤンキーだったのかもな?」
「マジかよ…」
親父からもらったネックレス失くすなよ…そう言われてた…
「そのネックレスは…代々引き継がれてきた…あいつらの手に渡るわけには行かない…
そのネックレスふたつが揃った時とんでもないことが起こるらしい…」
「なんだよとんでもないことって!」
「知るかよ!」
「とりあえずこのネックレスなんとかしろってことだよな?」
このネックレス…親父のかたみみたいなものだ…渡すもんか…
親父…
「あーーーーーー!」
「なんだよ…」
「このネックレス…パパがママにあげたネックレスに似てる…」
「はあー?」
マジかよ…