あたしは人形じゃない…


やめてはくれなかった…


けれどもあたしはパパのことを愛してた…

いつかやめてくれる…いつか幸せになれるそう思ってた…。


子供が生まれて少しは大人しくなった…けど怪我をして帰ってくる時もしばしばあったの…



私はこの子のためにやめて欲しいそう言ったわ?でもやめる子はなかった…。



パパは
相変わらずのまま…このままどーしていこうそんな時に次は莉奈が生まれたの…。



莉奈が生まれてすぐのことよ…。



パパの本当のことを知ったのは…。


パパはあたし達を守るために…

大切なものを守るために喧嘩をしていた


「それはどーいう…」


「このネックレスよ…
これは代々この街に伝わる大切なものなの…。
このネックレスを持つものは、この街で
1番2番に強いヤンキーに渡されるもの、パパはこのネックレスをおじぃちゃんから貰ったんだって…。でもこのネックレスには強い力があった。

このネックレスが1、2位以外のヤンキーまたはこの街以外のヤンキー、不良の手にわたった場合…どちらかひとつのネックレスはなくなってしまう…そしてそれを持つものが死ぬ。
このネックレスは大切な人にわたすように伝えられていたみたいなの…」


「え?」

「あたしも嘘だと思ったわ!でもそれは代々伝わる話なの…それに…このネックレスを狙っている人がいることは聞いてた…だから…これは付けないでずっとこの引き出しにおいてあるのよ…こんなネックレスいくら大切な人にと言えども息子や莉奈に渡せないもの…」

「…。」

「あなたのお父さんこの街2位だったのね?
でもなおおなたみたいな人に莉奈は渡せない…このネックレスがある以上余計にね?」

「確かにそーかも知れません…。」






「ママ!」

「なに?」

「あたしは悠鈴くんとこのネックレスを守る!
パパの大切にしてたものなんでしょ?
あたしパパなんて見たことないけど…パパがいたからパパが頑張って守ってくれたからここにあたしがいれる!だから…このネックレスはあたしと悠鈴くんで守る!あたしは死んでもかまわない!悠鈴くんとママが助かるなら!」

「何を言ってるの?」


「おい!莉奈!」

「え?」

「守りたい気持ちは分かったでも話を聞いてこのネックレスがどれだけすごいものかも分かったし。代々伝わる大切なものってことも分かっただから俺は命はって守りたいと思う…でも…それで莉奈が死ぬのは勘弁だ…
俺も莉奈と同じで仲のいい友達なんていない…だから俺にとってお前は大切なんだよ!
だから死ぬなんて言うな!」

「2人ともやめてちょうだい!」

「すみません、
それでは失礼します。いきなりすみませんでした。」

「いーえ。
何かあればまた来てちょうだい。」

「はい。」



あの子パパに似てるわね?


でも…

危険なのにはかわりない…あたしみたいにならないで…






莉奈…


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