あたしは人形じゃない…


口には酸素マスク…

頭たかには心電図…

腕には点滴…



「…いっ…。」

「無理するな!」



「悠鈴…くん?」

「ごめん…守れなくて…。」

「そんなことないよ!ちゃんと助に来てくれた…。

誰も助けに来ないと思ってたもん…。ありがとう…。」

「ならなくなよ…」

「だって…嬉しくて…。
怖かった…でもあのネックレスはあたしと悠鈴くんで守るって!決めたから…あたし何も言ってないんだよ!」


「無理するなよ…。
でもありがとな…?何かあったらちゃん俺に言え…?」


「次からはちゃんと言うね?」






言いたくても言えないの…。

恥ずかしくて…。





好きって気づいちゃったから…。




言いたいことが…喉に詰まって言えないの…。







好きってすごいね…。


なんでも言えなくなる…、




けど…



ドキドキワクワクして楽しい。




大好きだよ…悠鈴くん。

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