悪魔に飼われました。
「いか、行かないからね!」



ちょっと噛んだのはスルーしといて、よく言ったぞわたし。
このまま葵くんの思い通りにはさせないんだから。




………………。






「え…葵くん?」





………………………。






無視…無視ですか、まじですか。
絶対聞こえてるよこの人。
無防備にただ寝てるだけなんて葵くんに限ってありえないもん。
だって女子に盗撮されちゃうからね。



すると少しだけ顔をあげて、
どうしていいか分からずただ立ち尽くす私に、目の前の奴はこう言った。




「買ってきたら、ご褒美あげるけど」







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