最初で最後のラブレターを君に。
夢を見ている気がする。
だってさ……こんなこと……ある?
さっきまで親と笑いあってたのに
親は目を真っ赤に腫らして泣いてるし
私はまだ混乱していて涙すら出ない。
私だって自分の体のことは
よく分かっていたつもりだった。
今日病院に来たのは朝、
少し胸が苦しかったから。
起きた時にそれを母に言ったら
すぐに病院に連れてこられた。
もちろん私の体の中で悪い物が
蠢いていることも知っていた。
でも軽い症状だし
健康には支障はないって
そう言うから何も気にしていなかった。
それが……
今になってここまで膨れ上がるなんて。