君と、世界が変わる瞬間に。
ーヒュゥゥゥー
ーバァァァン!!!ー
まるで私の気づいた恋心が、自分と同じ″空″で、花を咲かせたみたいだった。
「きれいやな」
「…うん」
…世界を見方が変わった。それは紛れもなく、彼のおかげ。
この世界がこんなにも鮮やかだと私は知らなかった。…きっと、世界が素晴らしいと感じる人は多くはないかもしれない。だけど、そんな世界の、こんなキラキラを。見つけられて初めて今自分がここにいると実感する。
「ねぇ、夕凪君」
「ん?」
好き。
「…ありがとう」
今日気づいたばかりだから。まだ、君には伝えないけど…私を照らしてくれた君が辛い時は、今度は私が君を照らす。