君と、世界が変わる瞬間に。
ー…
「見てたよぉ~!空っ!間宮君と、楽しそうに話してたよね~」
私と瑠璃は次の体育のために、更衣室へ移動していた。
「え?!…あ、あれはっ…夕凪君が寝言を言ってて…面白かったから…」
「ふふーん?…ま、空は夕凪君一筋ってのはわかってるからいじりがいないなっ!」
いじりがいって…
「私もねぇ、今日合コン行くから好きな人見つけられるかも!」
「合コン?!」
そういえば、いつか言ってたっけ?…でも高校生で合コンって…。…なんか今どきの人は違うのかな?
「空も同い年だけどね?」
「へ?」
「口にでてたよーん!」
ガラガラガラーっと更衣室の扉を開けた。
「…でも、もともと別にそこまで行く気無かったんだけどね。人数が足りないからって頼まれちゃってさぁ~…」
「へぇ~…でも、漫画とかではいい感じになるかもしれないけど……一応気をつけてね?瑠璃に何かあったら嫌だよ私」
「………今、なんかキュンとした」
「ん?」
下着姿のままギューッと抱きついてきた瑠璃に顔を赤くしながらも解放されようとして、ようやく離れてくれた。
「へへ、何かあったらメールするかもっ!」
そんなキラキラした笑顔で言われても…っ。
「………うん。…いつでも携帯とれるように近くに置いておくね」