君と、世界が変わる瞬間に。







「はぁ~。…これで本題は終わったし、ここからは少しいろいろ聞いちゃお~!……空ちゃんは健人のことどう思ってるの?」


「え?!…えっと…い、いい友人だと…」


「ほんとにぃ?」


ジィィィ…っと見る晴人さんの視線にはなんだか嘘をつけない。


「…友人…以上の感情が…あります」


あぁ…私きっと顔赤い!…はずかしい…


「あははっ!…いいねその反応!……健人のことそういう風に思ってくれて嬉しいよ」


「い、言わないでくださいね?」


「ははっ、もちろんだ!……俺は君の気持ちを知っているから、何かあったら俺を頼るといいよ」


晴人さんはそういいながら私に電話番号とメールアドレスを書いた紙を渡してきた。

…なんだか、年上の男性って感じだぁ…


「じゃあ、そろそろ行かないと。…店の件はまた連絡するね」


「はい。あ、私の連絡先…っ」


「大丈夫~!健人から聞いとくよ~」


と言いながら晴人さんは私の分のお会計を払って行ってくれたみたいだ。


「…はぁぁ」


好きな人のお兄さんに弟が好きだって言うのなんてなかなかないよ~。








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