君と、世界が変わる瞬間に。
ー…
次の日は朝から大忙しだった。だって、今日は瑠璃の好きな人と初対面だもん。オシャレしてこいとは言われたけど…どうオシャレすればいいの?!
「あ、もう9時半!」
11時に水族館。10時半に瑠璃と駅で待ち合わせ。駅まで30分かかるし、準備終わるかな?
「えぇい!これにしよう!!」
水族館は別にはしゃいだりしないし、歩くだけだからスカートに黒いタイツ。そして暖かいコートとマフラー。髪はハーフアップに。
「うん、無難な格好かも!」
もし、カバンと!!
「いってきまーす!」
慣れないけど、底のある少し高めの靴をはいた。…これは私が靴を持ってないからと言うと、瑠璃が貸してくれたやつだ。絶対履いてこいとのことで。
「うっ、難し…」
私は転びそうになりながらもとりあえず瑠璃と待ち合わせの駅に到着することができた。
「はぁ、お待たせ」
「空ぁ!可愛い!!」
「へ、そう?……私は瑠璃の方が可愛いと思うけど」
なんていうか、ふわふわ〜っとしてて守って上げたくなる感じ。
「一応瑠璃の好きな人に会うって言うからこんな格好してきたけど、靴が私にあわないよ!」
「大丈夫だよ!…似合ってる!」
もぉ、人事だとおもって。
「さ、行こ!」