君と、世界が変わる瞬間に。
ーガラガラー
「あれ、瑠璃いない」
「靴箱見に行ってみるか?来とるかもわからへんし」
私は夕凪君の言うとおり、靴箱を見に行った。するとちょうど瑠璃は登校してきたところで、私に気づきすこし気まずい顔をした。
「………瑠璃、あの…」
「空ごめん」
「え?」
「私、空の話ちゃんと聞かなかった。…それで空のこと責めて……最低だって思った。」
瑠璃……
「ごめん……空」
「ううん。私もあんな頭ごなしに言うんじゃなくて、もっと……私の過去から話すべきだった」
「空の過去…?」
「うん。…授業サボっちゃうことになるけど、どこかで話そうか」
「なら屋上がええと思う」
うん。そこが私が1番話しやすい場所だ。同じ空が私を見てる。
あ、あの日と同じ……快晴だ。