君と、世界が変わる瞬間に。
世界が変わる瞬間はいつも隣に大好きな君がいてくれた。 ありがとう
あのまま教室には戻れなかった。…どこかの空き教室にはいって、ずっとうずくまっていた。
『俺を叩くなり罵るなりなんでもしてくれていい!』
『……ごめん』
きっと、夕凪君はずっと傷ついてきたのかもしれない。彼は全然悪くないはず。五十嵐君の時みたいに「いいよ」と許せばいい。
なのに、それが出来ないのはなぜだろう。
きっと、私が彼を好きでずっと支えてもらっていたからだ。だからこそ、ショックみたいのが大きかったんだ。
「はずかし……」
何が…特別になれたかな、よ。彼はずっと私のことを知っていた。……同情心から、私のことを気にかけてただけ。
ーピロンー
こんなときにメール。
《ごめん、許して欲しいとかじゃない。でもちゃんと直接話をしよう。放課後教室で待ってる》
どうして。…気持ちの整理がしたいって言ってるのに。……私にはもっと、時間がほしい。だから私まだ…無理。
幸いカバンはここにある。……とっとと家に帰ろう。そしたらなにも考えなくていい。